ファミコンディスクシステム用バックアップシステム

<概要>
拙作のFM-7用「FT245基板」と今から36年前に「ザ・ベ」と言う技術情報誌に掲載された
「FAMOS基板(FAMOS77)」を組み合わせファミコンディスクシステム(以下FDSと略)用の
ゲームデータのメンテナンスを行うことを目指していますが現在はバックアップとリストア
機能のみになります。

<制作の経緯と目的>
切っ掛けは条件が整い、長年クローゼットで眠っていたFM-7を使おうとした時にFDDの
調子が悪かったことに遡ります。FDDの調子が悪いならと補助記憶装置として使っていた
こともあり、FDSで代用しようすると悪い結果が待ってました。ゴムベルトの損傷です。
結局、現在はFDDの代用としてFDDエミュ使っていますがインターネットを始めて間もない頃、
ファミコンエミュで利用するためかFDSでバックアップする人の中に「FAMOS」では遅いと
嘆いていた方がいたことを思い出しました。オリジナルの「FAMOS」はFM-7のFDDとFDSとで
データのやり取りをしてました。FDSのメディア容量が60Kバイト程あり、読みこんだデータを
複数回に分けてFM-7のFDDにセーブしていたため時間がかかっていました。尚、当初は1回の
読み込みと書き込みでバックアップとリストアを行うことを目指しましたが、この方法は無理
と判明しました。しかしFM-7用「FT245基板」を使えばデータの転送速度に関しては圧倒的に
違います。(理由はFTDIのFT245の高い性能です、当方の技術力は月並みです)

<今回のバックアップシステムの仕様>
「FT245基板」と「FAMOS77」を組み合わせWindowsにバックアップデータの保管をします。
また作業を始めて気付いてことは、ゴムベルトの劣化も然ることながら、QDメディアの劣化も
激しいことでした。尚、メディアの劣化はFDでも発生してます。なるべく早期の対応が必要と
思います。既に言及したように「ザ・ベ」に掲載されたオリジナルのバックアップシステムは
FM-7のFDD ←→ FDSの形態でした。(今もソフトは保有してます)しかしデータの保管場所
としてもFM-7のFDDでは有用性が低いのではと考え、Windowsに変更しました。「FT245」を
使いWindowsに転送し、Windows上でファイル化します。逆に、Windows上にあるFDS用の
データは「FT245」を使いFM-7に転送後に「FAMOS77」が介在し、メディアに書き込みます。
因みにオリジナルのソフトを前提に機能を追加、更新しましたが、ブロック毎に読み書きとも
8秒程かかりますので「ブロック数×8秒」がバックアップとリストアの所用時間になります。

<このバックアップシステムで必要なハードとソフト>
1)FM-7(77)一式、「FT245基板」、「FAMOS基板(FAMOS77)」を使って
Windows ←→ FDS 間のデータ転送(FM-7が介在します)を行います。

2)「ザ・ベ」と言う技術情報誌に掲載されたソフトウエアも必要になりますが
これは著作権の関係で公開できません。研究目的として小人数でシャアするなら
当分の間は許容範囲かと考えています。著作権の関係で原作者は連絡して頂きたいと
と考えています。

3)「twitter」でも紹介しましたので、画像があった方が判りやすいのではと
https://twitter.com/shujiakita/status/1608013969360551936

それではまた。
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ロジックアナライザーを使う前の段取り

RS232のように2台の通信機器を接続する際に確りと信号が
相手側に伝わっているのか?と言う問題が発生することが
あります。そのような時に使うツールとして出てくるのが
今や価格も粉れて来た感のあるロジックアナライザーです。

ロジックアナライザーの使用時に信号の取り出し方を復習を
兼ねてメモ(画像)しておこうと考えました。amazon等の
通信販売を利用すれば千円強で購入できると思います。また
同時に「評価」も高い点数、低い点数とも参考になります。

<作業手順の画像>
https://imgur.com/a/RtClgRe

いつものように「imgur」を利用させて貰いましたが
いつもの如く期待した通りの順番になりませんでした。
上位に来て欲しかった画像が下から3番目で、作業順に
上に行くようになりました。

<作業の手順>
1)先ずは、ラッピング用ワイヤーをストリップ(皮膜剥き)
しますが作業する方が裸になる訳ではありません。事前
にニッパーを使いワイヤーを程良い長さに切って下さい。
因みに昨年はストリッパー付きのラッピングツールの存在を
知らず義歯(前歯)で皮膜剥きを100回程、繰り返しましたら
折ってしまい、治療に3ヶ月、治療費に5万円程かかり、文字
通り痛い思いをしました。夕食に出た焼き餃子を食べた時に
折りましたが痛かったです。賢明策として2千円強のツールを
買いましょう。

2)次にラッピングツールを端子に巻き付けましょう。皮膜
のない部分をラッピングツールの先端の窪みに入れて回せば
抵抗なく回る筈です。力が入るようだと皮膜部を巻き込んで
いますので端子を歪める可能性があります。再度、皮膜の
ない部分だけが窪みに入っているかの確認をして下さい。
ラッピングツールの先端の窪みに入れる作業は他のサイトを
参考にして下さい。

3)ワイヤーの巻き付けが終わったらロジックアナライザーの
クリップをワイヤーの、もう一方の先端を挟んで下さい。尚
クリップの頭を押せば挟むためのフック状の金属が見えます。

4)ここまでがロジックアナライザーを使う前の段取りに
なります。この後は定番の「PulseView」を使えば信号の
可視化ができます。なので「PulseView」の使い方は説明
しません。(うろ覚えで説明できないと言った方が正確です)

5)画像に出て来た「FT232」について
正規品ではないかも知れません。中国より1個200円で購入
しました。しかし Windows7 でも Linux でも問題なく
使えてます。FDDエミュレーター(GOTEK)のファームを
Windows7 で書き替えた際に画像のように接続しました。
尚、FDDエミュレーター(GOTEK)自体も昨年11月に中国
より1個2000円程で購入しました。(送料別)当ブログで
何回か登場して頂いてますが「Old68fun」さま製作の
FDD用の「StepDoubler基板」と組み合せて使えば、AT
互換機用のFDDを流用できますのでFM-7使いとして一生
FDDの故障を心配することはなくなります。

<おまけ>
先週の土曜から昨日まで住んでるマンション町内会主催の
「アイスキャンドル」の夜景です。今年はコロナの影響が
あり例年より規模を縮小しました。2週間前から用意する
「アイスキャンドル」用の「氷作り」でお手伝いしました。
尚、2枚とも「アイスキャンドル1」としたのは失敗です。

それではまた。

<補足>:2021/01/25(月) 23:10:00
1)基板波形を取得したい端子とロジックアナライザを接続する際は
必ず電源が入っていない状況で接続下さい。故障の原因になります。

2)ロジックアナライザのGNDプローブに接続されたグラバーと
基板上のGND端子を接続します。説明では測定する一箇所の端子のみ
でしたのでGND同士の接続もお忘れなく。



FM-7/77にFDDエミュ(GOTEK)を接続する II

前回の続きになりますが完成形を使うなら簡単でしたので
少し掘り下げようと考えました。

(1)FDDエミュレーター(ハード)を用意する。
GOTEKを用意した時には相応の手直し(ファームの変更)が
必要になります。具体的には下を参考にして下さい。
FDD エミュレータ まとめ
http://tomoretropc.blogspot.com/2018/01/fdd.html

サイトの方も指摘してますが注意点は供給電源の電圧は
5Vですが通信信号の TX、RX の電圧は3Vです。また図は
クリックすると拡大します。自分は下のようにしました。

FT232RL側 - gotek側
5V - (FDD電源の)4ピンの5Vに接続
GND - (FDD電源の)4ピンのGNDに接続
RXD - TX(FDD電源4ピンから見て右上3番目)
TXD - RX(FDD電源4ピンから見て右上2番目)

GOTEK Floopy Emulator
・GOTEK FDD Emulator の購入(改造前提)
・GOTEK FDD Emulator の FF仕様(導入編)

(2)88(77)形式ファイルを作成する。
FDCコネクタのあるWindows(Xp、7等)機を用意し、お勧めの
「NDitt」を使うとアッサリできました。FDDのケーブル接続は
10年振りなので最初はコネクタに逆挿しでしたが壊れることは
なく正常に接続した後は順調でした。使用例を下に示します。
>NDitt r 2D A: イメージファイル名(名称は各自で決める)

また >NDitt とだけタイプすれば使用方法が出力します。

問題が2点出ました。1点は現在は新規に「Xp」をインストールすると
インターネット認証してくれません。電話認証も受け付けているのか
も判りません。30日以内に認証しないと「Xp」が使えなくなります。
正規に「Xp」を3本買いましたけどサポート切れ後は使い難い状況が
発生してます。また残りの1点はFDが古いと[DATA CRC Error〕と出て
読み込み不可になります。どちらも早めの準備が必要でした。

(3)イメージファイルをUSBメモリなりSDカードなりに作成
「HxCFloppyEmulator.exe」で作成しますが「Old68fun」さまの
サイトに詳しく書かれてましたので、お蔭様で問題が発生しなかった
と言うことでした。

要点をまとめると、下のようになります。
(1)FDDエミュレーター(ハード)のファームを変更する
(2)FM-7用のFDから88(77)形式ファイルを作成(抽出)する
(3)88(77)形式ファイルをUSBメモリ(SDカード)に書き込む

それではまた。

追伸
冒頭に「完成形を使うなら簡単でした」と書きましたけど
正確にはトラブルもなく作業が終わったと言うことです。
その点で、参考にしたサイト関係者全ての方に感謝します。
レトロPCを使う時の補助記憶として、便利なアイテムです。
「Old68fun」さま製作の「StepDoubler基板」と組み合せ
使えば、ほぼ万全かと。
https://flexonsbd.blogspot.com/2020/07/blog-post.html

FM-7/77にFDDエミュ(GOTEK)を接続する I

FDDエミュ(GOTEK)を使ってみましたが期待通り快適でした。
ただし自分が一から揃えたものではなく「Old68fun」さまに
段取りをして頂いた結果です。(今回も感謝する次第です)

ですので詳細は「Old68fun」さまのサイトを参考にして頂きたい
のですが自分のメモも兼ねて履歴を残して置こうと考えました。
尚、「Old68fun」さまのサイトは「6809 / 6800とFLEX」の
「FM-7/77にGOTEKを接続する」を参照して下さい。
https://flexonsbd.blogspot.com/2020/08/fm-777gotek.html

1)FDDエミュレーター(ハード)を用意する。
2)88(77)形式ファイルを作成する。
これはレトロマシンでエミュレーターを使ってる方には、標準的な
フォーマットだそうそうですが、「お勧め」は下と聞きました。
NDitt
http://papicom.net/p6v/tool.html

この88(77)形式ファイルを作成するためにFDDコネクタ(FDC)が
あるM/Bが必要でOSは「WindowsXP,Vista,7,8,10 32/64bit」が必要
とのことです。現在「XP」パソコンの置き場所を探索中です。
置き場所が決まれば、この(2)の作業を予定してます。

3)「HxCFloppyEmulator.exe」を使ってイメージファイルをUSBメモリ
なりSDカードなりに作成して下さい。「Old68fun」さまのサイトや
リンク先も参考にして下さい。一回で上手く行かないとしても通常の
操作ではハード的な破損はないと考えます。(書き込みの最中に
電源を切ったり、コードを抜いたりしなければ)

4)FDDエミュ(GOTEK)をFDDケースに収めた時の画像です
https://imgur.com/a/BS9ROiu

前面の蓋を閉める為にはFDDケースの加工が必要ですけど上手く加工
できるかで多少の不安はあります。因みに、この外付けFDDは自分が
初めて使ったFDDです。このFDDもFM-77内蔵のFDDも幼かった時の
息子に壊されました。近くに「QD」があったことも一因ですけど。

5)「FDDエミュ」を使ってみたいと思った動機ですけど、数年前なら
1万円を超ていましたが最近になり手の届く価格になったことがあります。
更に「Old68fun」さまのサイトで同じ思いが綴られていたので今回も
(多少無理な)お願いをしまして「FDDエミュ」を使うに至りました。

レトロなPC用ハード工作を趣味とする方が「twitter」に見かけるように
なったので内容を拝見すると「今時のPCとのデータ転送問題」を抱えてる
方がいました。自分も数年前に同じ問題を抱えてましたので「FT245」を
使い目的とする基板を製作しましたが「FDDエミュ」が現在のような価格
なら「FDDエミュ」を先行させたかも知れません。いずれにしてもレトロ
なPCには安定した「FDD」環境と通信環境があると便利ですし安心です。

次回は(2)の作業をした結果を報告する予定です。それではまた。

今年後半の大枠の予定

今年も前半と言うか既に7月も下旬になりましたが新型コロナウイルスに
始まり新型コロナウイルスで終るのでしょうか。ArduinoMegaカードに
目処がつきそうな頃、義歯を折って治療が終るのに4ヵ月程かかりました。
6月末に治療が終わりましたけど、その他の疾病(基礎疾患ではないです)
もあったりOS(Linux)を新規にインストールしたりでノンビリしてると
半年と言う期間がアッと過ぎ去った感じです。

と言う訳で、自分は半年間、大した進展がない状況ですが同じ趣味を持つ
Old68fun様は着実に拡張カードの種類を増やしています。
https://flexonsbd.blogspot.com/2020/07/arduinomega2560.html

基板の頒布を手頃な価格で予定してると言うことなので偶にはサイトへ訪問
されることも一考かと。それと拙作のFM-7用のFT245RLを使う実装基板で
オクへの出品を頼みました。USBコードは別ですが4千円以内で入手可能です。
https://vehwk3yxv7hw.blog.fc2.com/blog-date-201909.html

尚今年の後半はファミコン用ディスクシステムの高速バックアップツールを
制作したいと考えています。(思い立ってから早数年が経過してますけど)

それではまた。

プロフィール

vehwk3yxv7hw

Author:vehwk3yxv7hw
今から40年近く前に発売されたFM-7
と言う8ビット機のデータ管理を
現行PCでできるようにしましたが、
この程度の作業でも1年以上かかり
ました。とは言え現行PCでデータが
管理できれば昔のPCでも間接的とは
言えインターネットに接続してると
考えました。昔からFM-7用基板を
製作したい思いもありました。
FM-7の機能追加としてソフト的に
あと一つ残ってます。某ブログを
利用し公開してましたけど閉鎖に
伴いココを新発信基地とします。
思いはFM-7のハードに止まらず
昔のゲーム機の機能も拡張も考えて
います。尚写真は30年以上前です。

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