2023/01/02
ファミコンディスクシステム用バックアップシステム
<概要>拙作のFM-7用「FT245基板」と今から36年前に「ザ・ベ」と言う技術情報誌に掲載された
「FAMOS基板(FAMOS77)」を組み合わせファミコンディスクシステム(以下FDSと略)用の
ゲームデータのメンテナンスを行うことを目指していますが現在はバックアップとリストア
機能のみになります。
<制作の経緯と目的>
切っ掛けは条件が整い、長年クローゼットで眠っていたFM-7を使おうとした時にFDDの
調子が悪かったことに遡ります。FDDの調子が悪いならと補助記憶装置として使っていた
こともあり、FDSで代用しようすると悪い結果が待ってました。ゴムベルトの損傷です。
結局、現在はFDDの代用としてFDDエミュ使っていますがインターネットを始めて間もない頃、
ファミコンエミュで利用するためかFDSでバックアップする人の中に「FAMOS」では遅いと
嘆いていた方がいたことを思い出しました。オリジナルの「FAMOS」はFM-7のFDDとFDSとで
データのやり取りをしてました。FDSのメディア容量が60Kバイト程あり、読みこんだデータを
複数回に分けてFM-7のFDDにセーブしていたため時間がかかっていました。尚、当初は1回の
読み込みと書き込みでバックアップとリストアを行うことを目指しましたが、この方法は無理
と判明しました。しかしFM-7用「FT245基板」を使えばデータの転送速度に関しては圧倒的に
違います。(理由はFTDIのFT245の高い性能です、当方の技術力は月並みです)
<今回のバックアップシステムの仕様>
「FT245基板」と「FAMOS77」を組み合わせWindowsにバックアップデータの保管をします。
また作業を始めて気付いてことは、ゴムベルトの劣化も然ることながら、QDメディアの劣化も
激しいことでした。尚、メディアの劣化はFDでも発生してます。なるべく早期の対応が必要と
思います。既に言及したように「ザ・ベ」に掲載されたオリジナルのバックアップシステムは
FM-7のFDD ←→ FDSの形態でした。(今もソフトは保有してます)しかしデータの保管場所
としてもFM-7のFDDでは有用性が低いのではと考え、Windowsに変更しました。「FT245」を
使いWindowsに転送し、Windows上でファイル化します。逆に、Windows上にあるFDS用の
データは「FT245」を使いFM-7に転送後に「FAMOS77」が介在し、メディアに書き込みます。
因みにオリジナルのソフトを前提に機能を追加、更新しましたが、ブロック毎に読み書きとも
8秒程かかりますので「ブロック数×8秒」がバックアップとリストアの所用時間になります。
<このバックアップシステムで必要なハードとソフト>
1)FM-7(77)一式、「FT245基板」、「FAMOS基板(FAMOS77)」を使って
Windows ←→ FDS 間のデータ転送(FM-7が介在します)を行います。
2)「ザ・ベ」と言う技術情報誌に掲載されたソフトウエアも必要になりますが
これは著作権の関係で公開できません。研究目的として小人数でシャアするなら
当分の間は許容範囲かと考えています。著作権の関係で原作者は連絡して頂きたいと
と考えています。
3)「twitter」でも紹介しましたので、画像があった方が判りやすいのではと
https://twitter.com/shujiakita/status/1608013969360551936
それではまた。