2023/02/06
ファミコンディスクバックアップのソフト編1
【1】概要・経緯・状況について(0)「FAMOS」とは36年前に「ザ・ベ」と言う技術情報誌に掲載されたFM-7を使った
ファミコンディスクシステム(以下FDSと略)のバックアップシステムの呼称です。
読みは原作者が「フェイマス」と言ってます。
(1)オリジナルの「FAMOS」のソフトにはBASICコードの「FAMOS」、マシン語コードの
「FAMOS.M($3000-$33FF)」、「拡張GETPUT($3400-$36AF)」があります。
「FAMOS.M」はFAMOS77(基板)を介してRAMアダプタに対し命令を発したり、データの
送出・取得を行います。またデータの保管は拡張GETPUTを使い、FM-7(77)の(テープ可)
FDDで管理します。尚、「FAMOS.M」、「拡張GETPUT」の後にあるカッコの中はFM-7の
メモリ上の配置位置です。
(2)今回の仕様変更でデータの保管はWindows(のHDD)にしましたのでオリジナルに
あった「拡張GETPUT」は使いません。その代わり「FQD_RW77($3400-$35FF)」を
使ってFM-7からWindowsに対してデータ転送を行い、Windows側で受信したデータは
「FamComDisk_RW.EXE」を使って管理します。ですので中核機能の「FAMOS.M」の
存在を前提にしますが、「FAMOS.M」には著作権があり、インターネット上では公開
できません。ただし状況により個別には提供を検討してます。
(3)また、オリジナルのBASICコードの「FAMOS」の機能はマシン語の「FAMOS.M」と
「拡張GETPUT」を操作するドライバの役割を担っていましたが仕様変更のドライバとして
「FAMOS_RT(フェイマスリターン)」は「FAMOS.M」と「FQD_RW77」を操作します。
(4)FM-7(77)を視点にした時にデータの流れは下になります。
<FDS:RAMアダプタ>←→<FAMOS77(基板)> ・・・ ほぼ信号線のみでソフトなし
<FAMOS77(実質FDS)>←→<FM-7(77)のメモリ> ・・・「FAMOS.M」を使い読み書き
<FM-7(77)のメモリ>←→<FT245(基板)> ・・・「FQD_RW77」でWindowsに転送
(5)Windows側(HDD)でのデータ管理は「FamComDisk_RW.EXE」が行います。
これは当方が作成したので実行形式は公開しますが再配布と商用利用は控えてください。
Windowsの転送で使う「FQD_RW77(FM-7用)」、「FamComDisk_RW(Windows用)」は
当方が作成したので公開しても問題ありませんが問題はBASICコードの「FAMOS」を改変した
「FAMOS_RT」を公開する是非です。当方は「FAMOS.M」がなければソフトとして機能しない
ので公開しても問題はないと考えています。ただし「FAMOS.M」については、このマシン語
なしにバックアップできませんので研究目的・知的文化財の保護と言う観点から有志間の共有
までなら許容範囲と考えています。著作権者から対価を求められるか否かに関わらず人数が
決まってますので相応する対価は用意してます。無制限に公開すると、この対応はとれません。
(6)このバックアップシステムで使うソフトの所在について
「FQD_RW77」、「FAMOS_RT」は下記に「BASICコードFAMOS_RTの説明.zip」として公開してます。
https://onedrive.live.com/?authkey=%21AAYw2tf9YTW2SLo&id=6357DCB7DCA88133%21284&cid=6357DCB7DCA88133
「FamComDisk_RW.EXE(Windows用)」については微調整があるのでお待ちください。
<追記>2月8日、「FamComDisk_RW.EXE」は「BASICコードFAMOS_RTの説明.zip」に同梱しました。
繰り返しますが、「FAMOS.M(FM-7用マシン語コード)」の公開はできません。
「ザ・ベ」(1987年2月号)のP115からP117に掲載されました。「FAMOS」の記事の
内容はP113からP125に掲載されましたので国会図書館のコピーサービス等を利用して
入手するか、他の方法としては当ブログのコメント欄を利用して相談してください。
(7)このバックアップシステムで必要なハードについて
再掲になりますが、FM-7(77)一式、「FT245基板」、「FAMOS基板(FAMOS77)」です。
実装済みの「FAMOS基板(FAMOS77)」は多少の手持ちはありますが、「FT245基板」は
拡張基板用の32ピンコネクタ(FNC-360)の入手が非常に困難な状況になっていますので
自分が使う以外の予備の実装基板の手持ちはほとんどありません。
<追記>2月8日、「FAMOS基板」についてはtwitterに画像を載せています。
https://twitter.com/shujiakita/status/1608013969360551936
<追記>2月9日、「FAMOS基板」の回路図もtwitterに載せています。
https://twitter.com/shujiakita/status/1623225464390295552
また、同誌(1987年7月号)のP196からP197に訂正記事があります。部品表で
「CR22A-60A-2.54DSA」は間違いで、正しくは「CR22A-60D-2.54DSA」と
訂正されてます。
「FAMOS基板」を自作する時は配線図は下で公開してますので参考にしてください。
https://onedrive.live.com/?authkey=%21AAYw2tf9YTW2SLo&id=6357DCB7DCA88133%21284&cid=6357DCB7DCA88133
「IC1」が「74LS38」、「IC2」が「74LS138」、「IC3」が「74LS136」ですが、何とはなくは
理解はしてますけどハード的な仕組みの説明は自分には無理です。逆に詳しく教えて欲しい所です。
ソフト編2に続きます
- 関連記事
-
- ファミコンディスクバックアップのソフト編2 (2023/02/06)
- ファミコンディスクバックアップのソフト編1 (2023/02/06)
- FT245通信カードを使ったRAMディスクカードの検査 (2022/08/24)
- 統合化ユーティリティーの続き (2022/08/09)
- 「FT245通信とRAMディスク」機能の統合化ユーティリティー (2022/06/26)
スポンサーサイト
コメント